OUTFEST 2010レポート

2010/07/19

今日は、Los Angelesで開催されていたOUTFESTに遊びに行ってきました!

わたくしが観たプログラムは、ガールズ短編集。様々なテイストの7つのショートフィルムを堪能してきました。今回は初々しいファーストラブ系の作品はあまりなく、ある程度「大人」の作品が多かった気がします。といっても、ノンケの彼女を好きになるというクラシックな話や、破局とそれを支える友情をコミカルに描いた爽やかな後味のコメディ(You move me, Cried Suicide)、人工授精を計画するレズビアンカップルと精子提供者との微妙な関係を描いたもの(Birthday)、異文化で生きる移民の生活を描いたもの(Cecilia)、中には、主人公がおそらくレズビアンだろうという以外には、まったくセクシュアリティやロマンスをとりたてて描かないような作品(Clean)も見受けられました。「キャラクターがレズビアンである!」というだけでそれが大きなトピックとなった時代はもはや過ぎ去り、「キャラクターがレズビアンである。それでどんな話なの?」というのが問題になってきているというのを改めて感じました。また、以下はOutfestで上映される映画、特にガールズ系の映画全般に言えることですが、その中でも、ショートフィルムは、インディ色がより強く、そういう点でも、商業ベースの上映ではなかなか見られない作品が多かったので、インディ系映画ファンにはたまらない場だったと思います。今回の上映のあとには、3人の監督が質疑応答を行ないました。

これらはパーソナルなプロジェクトとして作成したものが多いので、彼らが日常的な経験の中からいかにアイディアを得るか、それを以下にいかに具体的な脚本に創り上げるのか、いかに資金やクルーを集め、どれくらいの準備を経てこれらのフィルムを創り上げたのかという話を聞くことができ、とても興味深かったです。

司会者もフィルムメーカーということで、ファンディング(資金集め)の重要性と困難を力説していました。いつも、映画祭においては「もっとガールズ系のフィルムを見たい」という要望があるのですが、なぜそれが少ないかというのには理由があり、映画を作るにはコストがかかるからなのです。

機材やソフトウェアなどの発達で、以前より低予算で映画が作れるようになったものの、もしも人件費などに対し「フェア」な報酬を支払い、寄付された機材などをすべて購入していたとしたら、5分、10分の映画ですら、5万ドル程度はかかってしまうそうです。

それをカバーするために、 様 々な助成金に申し込んだり、昼間の仕事で貯金したり、友達や家族からサポートを受けたりしているそうです。また、映画業界にいる者同士で、まだプロフェッ ショナルとして経験を積んでいないアマチュアのネットワークを使うことが非常に大事で、彼らは経験あるお互いのプロジェクトを無料で手伝い合うということ がとても大事であり、それなしには、プロジェクトをやりとげることは不可能だと言っていました。

女性の平均収入は、未だ男性より低く、彼らが映画やカルチャーをサポートするために使えるお金も少ないのが現状です。だからこそより強くコミュニティ内で「我々のカルチャーをサポートしよう!」と意識を持たせないと、商業ベースに乗らない映画は存続することが難しいそうです。私も自らにできることは限られていますが、自分にできる役割を果たそうと思いました。

Cecilia】中米からアメリカに移民してきたシシリア。夫は英語を話せるのに、自らはスペイン語しか話せない。英語を勉強したいと思っているが、誰も教えてくれない。英語の読み書きができないせいで、生活は不便。ある日同じく中米出身のパティと出会い…。

監督のEmily Ray Reese。NY在住。自らのエルサルバドル滞在をきっかけにこの映画の着想を得たと言います。個人的には、私は自分も移民であり、英語のバリアーというのを感じることがありますし、中南米からの移民問題などに興味があるのでとても興味深かったです。この映画の中で、夫は一貫してとても優しいのですが、そうやって妻に大してプロテクティブでありすぎることは、意外と妻をひとりの人間として扱っていないことを示すのかなーなどと思いました。

【You MoveMe】ブッチ同士の友情を描いた映画。別れた友達が、元カノの家から引っ越すのを手伝う親友。はたして計画通りに行くのか?クラシックで笑えるビアン系コメディ。

Gina Hirsch監督。フルタイムで昼の仕事をしながら、貯金して映画を作っている。現在は、ダンスをテーマにした次回作を編集中。

【Public Relations】アシスタントとして働く二人。一人はNYで働いていたのだが、LAに引っ越すことになり、それまで2年間電話では会話をしていたが、とうとう顔を会わせることになり…。

Gianna Sobol監督と主演女優Sienna Farall

監督自身、脚本家のアシスタントとして毎日忙しく働いており、その経験から得た「クレージーなボス」や「電話だけで知り合いのアシスタント」という要素がこの映画に生きているそうです。

この「Public Relations」はかなり素晴らしかった。話がコンパクトで、起承転結がはっきりしているし、特に主役の二人、Summer BishilSienna Farallの演技はすごかったなーと思います。ただ、アシスタントという職業がピンとこないというのと、アシスタントにとっては、アシスタント同士電話でいつも話すのに、実際会ったことがないというのはよくあるケースらしいのですが、アシスタントではない私にはその設定もピンとこなかった。そういう設定が邪魔をして、前半私にはちょっとつかみづらかったのだが、後半とってもよかった。二人が実際会ってからの二人のすれ違いや、戸惑い、そこから気を許していく様子…二人の演技が自然で、そしてキュートでした。ちょっと分かりづらい設定や無理めなストーリーラインを彼らの演技が見事にカバーしてました!また彼らの雇い主である脇役たちのキャラクターも、エッジがたっていて面白かったです。

また、他の作品もとても面白かったです。それらの紹介や、インタビューができたら将来ポスト致しますのでお楽しみに。これらは来年以降、日本の映画祭でも観ることができる可能性もあるので、チェックしてください。


8月14日(土)東京プライド売り子ボランティア募集

2010/07/01

8月14日(土曜日)、pe=poは、LIKEさんと共同で、東京プライドパレードにブースを出展します!そこで、pe=poのブースにて売り子担当してくださる方を探しています。

◆時間帯
A:9:00-12:00
B:12:00-15:00
C:15:00-18:00

◆応募
お名前、(当日つながる)電話番号、お手伝いしていただけるシフトを書いてpepozine(あっと)gmail.comまでメールください。またSkypeが使える方は、その旨記載してください。

◆準備
事前に、一回か二回、日本時間の夜11時くらいからSkypeもしくは電話で簡単な打ち合わせが出来る方。

◆謝礼
ボランティアという形でお願いしておりますが、お礼として各シフトにつき一冊ずつpe=poの最新号を進呈致します。お友達と一緒またはグループでの参加も大歓迎です。よろしくお願いいたします。

またお手伝いしてくださる方で、同時にフライヤーを置きたい、物販をしたいなどのご要望がございましたら、そちらもご連絡下さい。


スパコミ&コミティア委託していただきます★

2010/04/30

百合系の同人サークル【リリ舎】(りりや)様のご好意で、イベントにて委託販売していただけることになりました。ご興味がある方は是非足を運んでみて下さい。

■5/2:スーパーコミックシティ(東京) フ1a(創作少女:シティ百合部)
■5/4:COMITIA92(東京) 16ab(アダルト:女子GL部)

リリ舎のウェブサイトはこちら。リリ舎の百合画話

pe=po以外の取り扱い本のラインアップはこちらで読めます。pe=poの紹介もして下さり、感謝。ありがとうございます。

うっ…この表紙とっても素敵…vvv
以前から気になっていた雑誌なのですが、
セクシュアリティコンシャスでさらに紙媒体といった
丁 寧な作りがたいへんお気に入りの一冊です^^
百合記事もあります!
この夏には2号も発行されるそうです!
ぜひ記念すべき一号をお 手にとってもらえたらと思います〜

わーいありがとうございます。様々なテイストの作品を作られています★通信販売もされています。

今回委託のお話をいただきとても嬉しかったです。ミニコミと同人誌で微妙にテイストは違うものの、紙媒体を愛し、本を作っている者同士親近感を覚えてしまいました。pe=poは特に百合本というわけではありませんし、同人誌というわけではないのですが、そういうジャンルを超えて、イベントに来場してくださった方の目にとまればいいなぁーと思っています!また、pe=poの読者の中には、同人カルチャーに縁があまりない方もいると思いますが、そういう方々に、同人系の創作活動をされているクリエーター達の活動を紹介できればと思っています。

また、各地のイベントや即売会でpe=poを扱ってくださるというサークル様、また委託販売をしてくださる書店様、お店様、いらっしゃいましたら是非ご連絡下さい!お待ちしています。


vol.2「結婚・パートナーシップ」アンケート開始しました!

2010/04/05

vol.01の「カムアウト」では本当にたくさんの人に回答いただき、ありがとうございました。今、Pe=Poは2号の編集に取り掛かっています。2号のテーマは、「結婚・パートナーシップ???」。

何も「これが正しい」「これはおかしい」「これを目指そう」なんてカッチリ固まった内容にするつもりはなく、実際に生活している人の声を沢山紹介できたらいいなぁと、思っています。

そこで!
今回もアンケート記事を作成したいと思うので、ぜひぜひ、アンケートの回答をお願いします!
*回答は特に「セクシャルマイノリティ」や「パートナーのいる人・欲しい人」に限定しません。どなたでも回答していただけます。(でも質問内容は、パートナーのいる人に偏りがちなので、その辺は本当に申し訳ないです…。ちょっと質問内容を考えることが出来ずに、すみません…。今後の課題にします。)

こちら(http://asp01.cubequery.jp/00453064)からおねがいします。
携帯からのアクセスはこちらからhttp://asp01.cubequery.jp/k00453064

締め切りは2010/5/5!

回答が終わったら、ブログやtwitterなどで広めてもらえると、
とてもありがたいです。よろしくおねがいします!


第2号のコンテンツを募集しています

2010/04/01

第2号の特集テーマは『パートナーシップ』です。原稿を募集しています。よろしくお願いいたします。パートナーがいる方もいない方も楽しめる内容にしようと思っています!あなたとパートナーの写真を募集しています!送ってくださいね!顔出しできる方だととっても嬉しいですが、顔が出てなくても、お二人の関係が伝わるような写真を探しています。

あと、公正証書&友情結婚について書ける人を探しています。実際に体験した方だと嬉しいです。

詳しくはこちらをクリックのうえ詳細を御覧下さい。よろしくお願い致します。


pe=poの入手方法&pe=poが読めるお店

2010/01/19

pe=po取り扱い店

タコシェ(中野) 中野ブロードウェイ三階。このお店は面白いですよ〜!インディペンデント系マガジンや、フライヤーも数多くおいてあります。楽器やCDもあり。見当たらない場合は「ペポ、ありますか?」でわかります!
模索舎(新宿) 新宿二丁目飲み屋街のすぐそばです!場所柄クィア系のミニコミや書籍も充実しています。見当たらない場合は「ペポ、ありますか?」でわかります!

また、pe=po見本誌が読めるお店は…。

・Kins Womyn (新宿)
・MOTEL (新宿)
・Colori Caffee(京都)

今後増えたらまたご連絡いたします。また、もちろん通販も受け付けています。詳しくはこちらをご欄下さい。よろしくお願いいたします。


タコシェに置いてもらってます。

2010/01/16

Pe=Po vol.01を、東京中野のタコシェに置いてもらっています!

東京の方で「手に取って見てみたい」とか「通販って苦手」な人は
直接見られるので、是非タコシェに行ってみてくださいね!
(在庫の都合で、たまたまなかった場合はごめんなさい…)

続きを読む »


Pe=Po vol.01出来ました!

2010/01/16

ブログでのご報告が遅くなってしまいましたが、
Pe=Po vol.01「カムアウト」の号出来ました!
A4/52P/500円(表紙と中身4Pだけカラー。あとは簡易印刷。)

寄稿してくださった方、応援してくださったありがとうございます!
通販の方法は、こちらをご覧ください。


オフ会締め切りました

2010/01/12

多くの皆さんにご予約を頂きましたが、オフ会の方を締め切らせていただきました。本当はもっともっとたくさんの皆さんにお会いしたかったのですが、会場の関係で締切です。ごめんなさい。

またオフ会は、

・いつでも好きな時に来て好きな時間に来てくれてかまいません!出入り自由です。

・セクシャリティ、性別などは問いません。様々な方がいらっしゃいます。

よろしくお願いいたします。


カラーページ

2010/01/10

来週がオフ/パーティーだと言うのに、
ドッキドキの遅さですが(汗…でも大丈夫!)
カラーページもあがってきました★

カラーページ

何と、真ん中にカラーページもあるのですよ。豪華でしょ。
(あいかわらず、携帯カメラでしか撮れない余裕のなさなので、
 このゴージャス★感が伝わるかは微妙ですが…)
表紙に登場している可愛いおふたりのインタビューです。

ゆっくりですが着々と完成に向けて前進してますよー。